あっ、こんなところに! 隠れた蜂の巣の見つけ方と適切な処分方法
ハチの巣駆除出張専門館
スタッフの山中が分かりやすく教えます!
「最近、家の玄関を出るとブウウンと大きな音を出す蜂が何匹も飛んでいる。怖い…」
「絶対に家のどこかに巣があるんだと思うけど、辺りを見渡しても見つからない…」
「誰か、巣の巣がどういった場所に巣を作るのか教えてほしい!」
家のまわりで蜂が飛んでいるけれど、どこから来たのかわからない。
蜂のゆくえを目で追ってみても、イマイチ巣の場所がはっきりしない…。
プロの蜂の巣駆除職員は、日々姿の見えない蜂の巣と闘っています。
見つけにくい壁のスキマに巣を作られていたり、一箇所にとどまらず複数の場所に巣が作られていることもあります。
そこでこの記事では、私たち蜂駆除職員がいつもチェックしている「蜂の巣が作られやすい場所」を画像つきで解説します!
- 蜂の巣が作られやすい場所
- ハチの種類ごとの巣のありか
- 蜂の巣を見つけたあとの対処法
この記事を読めば、家にできた蜂の巣をサクッと見つけられること間違いなしです。
一刻も早く巣を処分して、こわ〜い蜂の羽音や刺される恐怖から解放されましょう!
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お近くの拠点からプロの蜂駆除職員が最短30分で駆けつけ、ハチの巣の場所をピタリと特定します。
蜂の巣駆除の料金・到着の流れはこちらのページをご覧ください。
隠れた蜂の巣を探す時の3つの法則とは?
蜂の巣が作られる場所には、一定の法則があります。
次のような場所を重点的に探すよう意識してみてください。
- 雨が当たらない場所
- 日陰で風通しがよい場所
- 近辺を蜂が飛んでいる場所
ここからさらに「1. 家の場所」「2. ハチの種類」それぞれの蜂の巣が作られやすい場所をお伝えしますね。 まずは1つ目の「場所でみる」方法から見ていきましょう。
1. 場所でみる!蜂の巣の見つけ方
一軒家と賃貸、それぞれの巣が作られやすい場所を順番に解説します。
(1)一軒家で蜂の巣が作られやすい場所は?
一軒家で巣が作られやすい場所は、「開放的な高所」「狭くて暗いスキマ」「乗り物」「庭・ベランダ」の4か所です。
それぞれのチェックポイントはこちら。
- 開放的な高所
・ 軒下
・ ベランダの柵 - 狭くて暗いスキマ
・ 屋根裏
・ 壁の断熱材のスキマ・戸袋の中
・ 物置の中
・ エアコンのダクト・通気口の中
・ 室外機の中
・ ダンボール・廃材の裏 - 乗り物
・ 車のドアのスキマ・エンジンルーム
・ バイクの座席の裏側・マフラー - 庭・ベランダ
・ 木の枝や幹
・ 庭の木
・ 置きっぱなしのプランターや材木
とくに「アシナガバチ」という種類のハチは、狭くて暗いスキマに小さな巣を作ることが多いんですよ。 巣の形も小さく、目立たない灰色をしているので、見つけるのが難しいですね。
この下のトピックで、蜂の種類についてくわしく解説しています。
あなたが見かけたハチの特徴と照らし合わせてみてください。
▼ハチの種類でみる!巣の見つけ方(記事の下にスクロールします)
(2)賃貸で蜂の巣が作られやすい場所は?
賃貸では、とくに「玄関まわり」と「ベランダ」に巣が集中します。
ガスメーター給湯器の中や通気口、ベランダの室外機といった、普段意識して見ない場所も探してみてください。
- 借主の占有部分
・ ガスメーター、給湯器のすきま
・ ベランダの柵 - 精密機械
・ エアコンのダクト、通気口の中
・ 室外機の中 - 建物の共有部分
・ 通路の天井、電球のまわり
・ 駐輪場・駐車場
・ 屋外の木の枝
蜂の巣を見つけたら、まずは大家さんに相談しよう
賃貸で蜂の巣を見つけたときは、大家さんもしくは管理会社に報告しましょう。
あなたの部屋の外(廊下などの共有スペース)や、精密機械の近くで見つけたときは、なおさらです。
自力で駆除しようとして、万が一蜂に刺されたり、ケガをした場合、責任の所在があいまいになってしまうからです。
家賃とは別に「管理費」や「共益費」を支払っている場合、管理会社が責任を持って業者を呼び、駆除してくれます。
費用を負担しなくてよいケースが多いので、まずは大家さんに相談し、これからどうするか指示を仰ぎましょう。
2. ハチの種類でみる!巣の見つけ方
ハチの種類によって、巣が作られやすい場所が変わってきます。
日本でよく見られる蜂は、次の3種類です。
名前 | 特徴 |
---|---|
・ 大きな身体 |
|
・ 細長い身体 |
|
・ 全身に毛が生えている |
飛んでいるハチをじっくり見れば、種類を特定できそうね。
その通りです! ハチの種類によっては、危険な毒を持っているものもいます。 種類を知ることで、身の危険を守れるのです。
蜂の種類がわかったら、それぞれの営巣場所を見てみましょう。
1. スズメバチの巣
スズメバチの巣は、「自然の多い山間」や「郊外の緑地」に作られると言われてきました。
しかし「キイロスズメバチ」という雑食のハチが都市部に進出したことで、町中や住宅地にも巣が増えています。
スズメバチの巣が作られやすい場所
そんなスズメバチの巣作り場所は、大きく分けて3種類。
「開放空間」「閉鎖空間」「地中」です。
種類 | 営巣場所 |
---|---|
オオスズメバチ(※危険) |
・ 閉鎖空間(樹洞、地中) |
キイロスズメバチ(※危険) |
・ 閉鎖空間から開放空間へ移動する(地中 住宅地の並木、公園・並木の枝軒下、屋根裏、床下、壁の隙間、戸袋、ダンボール箱、鳥の巣箱、廃材の下) |
コガタスズメバチ |
・ 開放空間(緑地の周辺、木の枝、軒下などの人工物) |
ヒメスズメバチ |
・ 閉鎖空間(樹洞、屋根裏、軒下、床下、壁の中)※下半分が平らな、釣鐘型の巣を作る |
モンスズメバチ(※夜にも行動する) |
・ 閉鎖空間(樹洞、屋根裏、壁の中) |
チャイロスズメバチ |
・ 遮蔽空間から開放空間へ移動する(屋根裏から軒下へ) |
スズメバチの中でも最強といわれる「オオスズメバチ」、そして市街地のあらゆる場所で巣を作る「キイロスズメバチ」は、とくに注意が必要です
スズメバチの巣の見分け方
他の蜂の巣と異なる、スズメバチだけの特徴が3つあります。
- 【共通】巣穴が1つ
- 【形】初期はフラスコ型(とっくりの形)、大きくなると口を切り落として丸形になる
- 【色】灰色の縞模様、もしくは茶褐色のマーブル模様
スズメバチは半径3メートル以内に近付いたものを攻撃対象として襲ってきます。
たいへん危険ですので、遠くからスマホのカメラなどを使って調べてください。
注意!オオスズメバチの巣は土の中にできる
もっともキケンな「オオスズメバチ」は土の中に巣を作ります。
まちがって踏みつけて、蜂を怒らせないように注意しましょう。
家の敷地内で見つけた方は、すぐに当社にご連絡ください!
▼もっとくわしいスズメバチの見分け方を知りたいかたは、こちらの記事をどうぞ。
【保存版】スズメバチの種類がひと目でわかる!見分け方を写真で紹介(別の記事が開きます)
スズメバチの巣を駆除するのはいつがベスト?
スズメバチの巣を駆除する時期は、まだ巣が小さい5月。
もしくは、中に蜂がいない12〜3月(冬場)がもっとも安全です。
これは、スズメバチの1年間のサイクルから、安全な時期を逆算したものです。
スズメバチは、5月ごろに女王蜂が1匹で巣作りを始めます。
9〜10月になると巣が大きくなり、大きいもので直径40〜80cmにも成長します。
これは成人男性の肩幅以上の長さです。
衰退期は10月末〜11月の紅葉のころ。
12月末には働き蜂と雄蜂の多くが死滅して、新しい女王蜂だけが冬越しするため、駆除するならここが狙い目です。
蜂の巣を見つけたあとの正しい行動は、このあとのトピックで紹介します。
▼蜂の巣を処分する方法(記事の下にスクロールします)
2. アシナガバチの巣
昔、アシナガバチは「開けた場所や木の枝に巣を作る」と言われていました。
しかし、近年では都市部で生活するアシナガバチが増えたことで、人が見つけづらい場所に巣が作られるケースが増えています。
ダンボールのスキマや室外機の中、車のエンジンルームなど、「こんな狭い場所に!?」と驚くようなところに巣を見つけることもあるんです。
アシナガバチの巣が作られやすい場所
種類 | 営巣場所 |
---|---|
セグロアシナガバチ |
・ 開放空間(木の枝、軒下、段ボール・廃材、家の周りのスキマ) ※市街地に作られやすい |
キアシナガバチ |
・ 開放空間(木の枝、軒下) |
フタモンアシナガバチ |
・ 開放空間(木の枝、軒下、河川敷、家の周りのスキマ) |
コアシナガバチ |
・ 開放空間の低い場所(木の枝、柵の鉄線、板塀、ひさし、石垣) |
アシナガバチは、地上〜建物1階分ぐらいの「低い場所」に巣を作ることがわかりますね。
アシナガバチの巣の見分け方
アシナガバチの種類によって、巣の形が異なります。
巣の場所を特定したあとは、巣穴が下向きか、横向きかなどの特徴から、種類を特定してみましょう。
種類 | 巣の特徴 |
---|---|
セグロアシナガバチ(※危険) |
|
キアシナガバチ(※危険) |
|
フタモンアシナガバチ |
|
コアシナガバチ |
|
キボシアシナガバチ |
|
ヤマトアシナガバチ(※絶滅危惧種) |
|
「セグロアシナガバチ」「キアシナガバチ」は体が大きく、性格が攻撃的です。 しかも強めの毒を持っているので、刺されるとやっかいです!
危険なアシナガバチの巣を見つけたら、プロの業者に相談してくださいね。
蜂の巣駆除の料金・到着の流れはこちらのページをご覧ください。
▼もっとくわしいアシナガバチの見分け方を知りたいかたは、こちらの記事をどうぞ。
そもそもアシナガバチってどんなハチ?スズメバチとの見分け方(別の記事が開きます)
アシナガバチの巣を駆除するのはいつがベスト?
アシナガバチの巣を駆除するなら、まだ巣が小さい4〜5月。
もしくは、巣が空になった11月中旬以降をオススメします。
これは、アシナガバチの1年間のサイクルから、安全な時期を逆算したものです。
アシナガバチは、スズメバチよりも早い4月ごろに巣作りを始めます。
巣がもっとも大きくなるのは7〜8月。
衰退期は11月で、この頃になると新女王蜂以外のすべての蜂が死滅するため、ここが狙い目です。 11月末以降は巣が空になり、翌年に使われることはありません。
蜂の巣を見つけたあとの正しい行動は、このあとのトピックで紹介します。
▼蜂の巣を処分する方法(記事の下にスクロールします)
3. ミツバチの巣
ミツバチは、上の画像のような「狭い空間に」「板状の」巣を作ります。
自然の多い場所では「木の枝」や「樹洞」「石塀」など。 家の中では「床下」や「屋根裏」を探すと、見つかりやすいです。
種類別に見てみましょう。
ミツバチの巣が作られやすい場所
ミツバチと、ミツバチの仲間の巣が作られやすい場所は次の通りです。
種類 | 営巣場所 |
---|---|
ニホンミツバチ |
・ 閉鎖空間(樹洞、石のスキマ、床下、屋根裏、換気フードの中、軒下、木の枝、茂み) |
セイヨウミツバチ |
※養蜂用。めったに野生化しない。 |
クマバチ |
・ 閉鎖空間(木材の中、柱に小さな穴を空けて、その中に巣を作る) |
マルハナバチ |
・ 閉鎖空間(屋根裏、床下、戸袋、断熱材のスキマ) |
ミツバチの巣を駆除するのはいつがベスト?
他の種類の蜂と違い、ミツバチの巣は2年目も、3年目も同じように使われます。 見つけ次第いつでも駆除、もしくは養蜂場に引き取ってもらうことを検討しましょう。
ミツバチ1匹あたりの平均寿命は2〜3年。
1年経たずに死んでしまうスズメバチやアシナガバチと比べると、 格段に長いのです。
ミツバチの巣を放置すると、それだけの長い期間、巣のまわりが蜜でベタつき、害虫やスズメバチが集まってきます。 不衛生になりやすいので、早めに処分したほうがよいのです。
ハチの数が多い夏よりも、個体数が減った11月の後半以降のほうが駆除しやすいですが、駆除は防護服などの装備がしっかりしていることが前提です。
ミツバチの巣の見分け方
ミツバチの巣を見分けるときは、次の3つをチェックしてみてください。
- 【形】巣板が垂直に垂れ下がっている
- 【表面】六角形のハニカム構造の巣穴が並んでいる
- 【色】初期は白色、時間が経つにつれて黄色に変化する
- 【夏以降】働き蜂が巣の表面を覆っている
これが基本的なミツバチの巣の特徴です。
ただし、ミツバチの仲間である「クマバチ」「マルハナバチ」は、巣の形も巣作り場所もまったく違います。
クマバチやマルハナバチは、見た目こそ凶悪ですが、性格が温厚でめったに人を刺しません。 働き蜂の見た目や場所をよく見て、種類を特定してくださいね。
蜂の巣を見つけたらどうする? やってはいけない危険な行動3パターン
蜂の巣を見つけたとき、1番やってはいけないのは「不用意に近づくこと」です。
蜂の巣を見つけた人がついついやってしまうNG行動はこちら。
- 半径3メートル以内に近づく(近づくと敵と認識されます)
- 大きな動きをしたり、大きな音を出す(ハチに攻撃していると思われます)
- 薄手の服や、黒い服で駆除しようとする(ハチは黒いものを狙って刺してきます)
どれも刺されるリスクが増えるだけですので、絶対にやめましょう。
蜂の巣を見つけたときの正しい処分方法
蜂の巣を見つけて、すぐに駆除するのはよくありません。
まずはゆっくりと後ろに下がりましょう。
少なくとも3メートル以上距離をとり、巣の形状や大きさを確認するのがベストです。
蜂の巣を見つけてから、処分するまでの手順は次の通りです。
- カメラのズーム機能を使って巣の状態を確認する
- 巣の直径を目測で出す
※ 3〜5月、リンゴ大の巣(直径15cm以下)であれば、自力駆除に挑戦してもよい
- 夜9時になるのを待って、厚手の防護服を着用のうえ、殺虫スプレーを噴射する
※ 巣の表面→巣穴→飛んできた蜂の順でスプレーする。3〜5分かけて1缶を使い切る
- 翌朝、陽が昇ったら巣をハサミや棒で落とし、可燃ゴミの袋にまとめて処分でする
駆除するときは、蜂専用の殺虫スプレーを使うことをオススメします。
蚊やハエ用のスプレーと違って噴射力が強く、遠くからでも蜂を撃退できるのが特徴です。
1缶だけだとあっという間になくなってしまうので、予備として2〜3本ストックしておくとよいです。
もっとくわしく自力駆除の方法を知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
▶︎ハチの巣駆除・除去・撤去は自力でできる? 正しい駆除方法と注意点(別の記事が開きます)
ただし、スズメバチの巣、もしくは6月以降に見つけたスイカ大の巣(直径15cm以上)は、プロの業者に駆除を依頼することをお勧めします。
スズメバチの巣の駆除は、一般人にはキケンすぎる!
毎年、スズメバチに刺されて平均20人の人が亡くなっています。
スズメバチは他の種類の蜂と比べて毒の威力が強く、攻撃的なため、駆除の作業も命がけなのです。
また、スズメバチは1度攻撃対象とみなした生き物を何度も刺す習性があるため、アナフィラキシーショックのリスクも高いのです。
スズメバチの巣を見つけたら、決して近づかないこと。
そして速やかにプロの業者に駆除を依頼することを徹底してくださいね。
まとめ
この記事では、蜂の巣の見つけ方と正しい対処法を紹介しました。
ポイントは3つありましたね。
- 「蜂の巣を見つけたい」と思ったら、まずは巣が作られやすい場所を調べる
- スズメバチとアシナガバチとミツバチのどれかによって、巣作り場所や巣作り時期が異なる
- 蜂の巣を見つけたら、必ず3メートル以上距離をあけ、スマホのズーム機能で状態を確認する
「がんばって探したけれど、どうしても蜂の巣を見つけらなかった…」という方へ。
ハチの巣駆除出張専門館では、蜂の巣探しを無料で実施しています。
これは「現地調査」といって、どれぐらいの蜂の巣がどこにできているか現地で確認し、お見積もりを出す作業です。
もしも敷地内に蜂の巣がなかった・気のせいだった場合でも、「現地調査」の段階では料金が発生しません。
お見積もりの段階ではキャンセルも無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
蜂の巣駆除の料金・到着の流れはこちらのページをご覧ください。
蜂の巣は、放っておくとどんどん大きくなり、働き蜂の数も増えていきます。 家のまわりが蜂だらけになる前に、早く巣を見つけて駆除しましょう!
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました。